気を付けよう！実は日本人は慢性的な食物繊維不足！？

2019.10.23Food

気を付けよう！実は日本人は慢性的な食物繊維不足！？

STYLE LAB 編集部

食物繊維は、人間の体の中にある消化酵素では消化できない成分です。体に吸収されないために、これまでは栄養素として取り扱われてきませんでしたが、この食物繊維に多くの働きがあることが判明してきました。

食物繊維の働き

食物繊維には、便の量を増やして便秘を防ぐ働きがあります。昔からゴボウはお腹に良いと言われてきましたが、まさにその通りで、食物繊維には腸の活動を刺激する働きがあります。また、食物繊維は有害な物質を排出する働きや、糖質やコルステロールの吸収を遅らせる効果も有しているため、生活習慣病であるメタボリックシンドロームの予防や改善に効果的と言われています。さらに、食物繊維は腸の中にある乳酸菌等の善玉菌を増やして、腸内環境を整える効果も有しているため、腸に関する全ての病気に効果があると期待されています。

日本人は食物繊維不足！？

食物繊維が不足すると、腸内の環境が悪化し体の中に有害な物質が溜まりやすくなります。その結果、様々な弊害をもたらします。日本人は慢性的に食物繊維が不足していると言われているので、注意が必要です。食物繊維の摂り過ぎという心配はありませんが、サプリメント等での過剰な摂取には注意が必要です。サプリメントで過剰摂取をすると、体内のミネラルが同時に排出されてしまうことがあり、ミネラル欠乏症を起こす可能性があると言われています。

食物繊維を含む食品

食物繊維には、水溶性と不溶性の食物繊維があります。それらの食物繊維では、それぞれ効果が少し異なります。水溶性食物繊維の効果としては、腸内環境の改善、血糖値上昇予防、高脂血症や高血圧の予防、便秘予防等があります。一方で、不溶性食物繊維には、便秘の予防と解消、痔の予防、食べ過ぎの防止、虫歯の予防等の効果があります。水溶性食物繊維を多く含む食品には、リンゴや柑橘系の果物の皮や野菜類、昆布やわかめ等の海藻類、マメ科の植物やこんにゃく等があります。不溶性食物繊維を多く含む食品には、ゴボウ、キノコ類、カニやエビの殻、豆類や野菜類、そして穀物や海草類があります。身近な食材ばかりですので、気軽に摂取してみましょう！

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