尿酸値の上昇に注意！意外な食品にも含まれているプリン体とは？

2019.11.10Body

尿酸値の上昇に注意！意外な食品にも含まれているプリン体とは？

STYLE LAB 編集部

「プリン体」という言葉をご存知ですか？プリンという言葉で、すぐに思い浮かべるのは、あの柔らかなお菓子のプリンです。しかし、お菓子のプリンと、プリン体のプリンは、全く関係ありません。
プリン体の語源は、Pure（基）という言葉とurine（尿）という言葉から出来ています。つまり、尿の基という意味であり、細胞の核にある核酸を構成する物質です。プリン環という、共通の化学構造を持っているためそう呼ばれています。

プリン体とは？

プリン環というのは、六角形と五角形の2つの環で構成される、化学物質の構造のことです。人間の体は、約60兆個もの細胞からできています。筋肉も皮膚も、脳や髪の毛も、体の全てが細胞からできていて、細胞は常に分裂や増殖を繰り返しています。それにより、私たち人間は生きていることが出来るのです。
また、この細胞が老化していくのと同じように、私たちは人間も歳をとっていきます。このように細胞の分裂や増殖をコントロールしているのが、DNA・デオキシリボ核酸という物質です。このDNAの設計図に基づいて、リボ核酸という物質が、タンパク質を作っています。これらの核酸と呼ばれる物質が、私たち人間の誕生から成長、そして老化から死滅までの全てを支配しているのです。

高プリン体食品とは？

プリン体は、細胞の核にある核酸を構成する物質です。私たちが毎日食べている食品や、アルコール飲料の一部の物にも含まれおり、旨味の成分になります。プリン体は細胞分裂の盛んな、細胞の数が多くあるものに特に多く含まれています。
100g当たりの中に、200mg以上のプリン体を含む食品を、高プリン体食品といいます。この高プリン体の食品には、動物の内臓や魚の干物があります。レバーやサンマやカツオの干物等です。アルコール飲料で一番多くプリン体が含まれているのは、ビールです。その反対に、ウイスキーやブランデーや焼酎というのは、比較的プリン体が少ないアルコール飲料です。

痛風に注意

プリン体は、分解されると尿酸を作り出します。すなわち、このプリン体が体内に増え過ぎると、尿酸値が高くなることになります。尿酸値の高い病気には、痛風があります。もうおわかりの通り、肉や魚類等を多く摂りすぎると、痛風になりやすいといわれるのです。
尿酸値が上がると、それを下げるための薬を継続的に飲み続ける必要があります。プリン体の摂取は程々にしましょう。

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