近視大国日本！最新の近視抑制方法とは？

2019.12.09Body

近視大国日本！最新の近視抑制方法とは？

STYLE LAB 編集部

最近、あなたの周りで近視の人が多くないですか？先日、慶応大学医学部が驚くべき調査結果を公表しました。都内小学生の約80％、都内中学生の約95％が近視である事が分かったのです。

驚きの調査結果

2005年度の厚生労働省の報告では、日本における失明原因疾患の第4位に強度近視が挙げられていました。しかし、それ以降そのような調査はほとんどされてこなかったようです。また、文部科学省による2017年度学校保健統計の結果では、国内の小中学生における裸眼視力1.0未満の割合が過去最高だったようです。近年、視力の低下傾向が顕著になっています。

近視のメカニズム

近視は、遠方のものを見る際に焦点を網膜上に合わせることができず、手前で焦点が結ばれることにより、物がぼやけ、明瞭に見えない眼の状態を指します。近視はこれまで、加齢に応じて進行が止まるものだと考えられていました。しかし、小学生から中学生にかけて一定以上近視が進行した場合には、その後年齢が上がっても進行が止まらず、強度近視になってしまうリスクが高いことが分かってきたようです。日本においては、強度近視は失明原因の第4位です。また、近視が進行して強度近視になると、約3人に1人が失明を含めた視覚障害を発症するという疫学調査もあるようです。

注目の近視抑制方法

こうした問題を解決する鍵として近年注目されているのが、「バイオレットライト」です。バイオレットライトとは、太陽光に含まれる、ブルーライトよりさらに短い紫色の光です。慶應義塾大学によるヒヨコを用いた基礎研究で、バイオレットライトが近視進行を抑制する効果があるとする研究成果が報告されています。このバイオレットライトは窓を透過しないため、外で浴びる必要があります。しかし、現在ではメガネのJINSがバイオレットライトを使った近視進行抑制メガネ型医療機器の開発を慶應大学と協業で行なっています。近い将来、近視が減少する世の中が来るかもしれません。

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